第五巻 たった一言で【1〜9部】




第五巻 たった一言で「お父さん、こんにちは」発刊のご挨拶
 「あなたの心に響いた『たった一言』を教えてください」 そして、「それにまつわるエピソードを教えてください」そんな呼びかけによる「たった一言で」コンテストも、今回で5回目。おかげさまで、第5回もたくさんのご応募をいただきました。そして、入選作品277編の中から、さらに50編を厳選し、本書を出版することができました。たった一言で元気づけられ、たった一言で明日への力が出てくる。誰にも、そんなことがあるはずです。
 私には、尊敬する友人がいます。マスメディアにもよく登場し、うらやましいほど輝いて見えます。
 ある日のこと、その友人とゆっくり語り明かす機会がありました。びっくりしました。ポツリポツリと悩みごとを話し出したのです。よほど辛かったに違いありません。私は、なんと声をかけていいのかわかりません。ただただ、「うんうん」と頷いて聴いているしかないのです。
 後日、その彼に言いました。「君には悩みなんてないと思っていたよ。だからこの前は驚いたよ」と。すると彼は、「僕なんて悩みだらけさ。それよりも、この前は黙って話を聴いてくれてありがとう」と答えました。私は、何か気の利いた「一言」がかけられなくて悔やんでいました。それだけに、少しほっとしたのでした。そして、(ああ、彼も自分と同じ人間なんだ)と思ったのでした。
 つらい目に遭うと、「どうして自分だけが・・・」と思ってしまいます。輝いている人を見ると、「あの人はいいなぁ」と羨んでしまいます。でもでも、そうなんですよね、悩みがない人間なんているはずがありません。生きていれば、辛いことがあるのは当たり前です。
 今回も、さまざまな辛いこと、苦しいこと、病気や挫折の物語りが届きました。そして、たった一言で、心が温かくなり、癒されて、元気になり、「また頑張ろう!」という力がわいてきたというエピソードです。つらいのは「あなた」だけではありません。ぜひ、あなた自身が主人公に成り代わって、ご一読いただけたら幸いです。心のビタミンになることを祈って。
【プチ紳士・プチ淑女を探せ!】運動 代表 志賀内 泰弘



掲載作品いい言葉で賞

「自分を大切にしなさい。」…高崎市立高松中学校 氏名:柿沼さん

 私は双子です。
 私はいちらんせいなのでとっても似ています。ある日、私は名前では呼ばれず、「双子」と呼ばれました。そして、洋服の色などでよばれたりもしました。
 私はとってもショックでした。私はなやみました。そして私は父に相談しました。父も双子なので私の気持ちを分かってくれました。そして父は私にこう言ってくれました。
 「双子は特別なこと。はじめて会う人は、絶対に似ている人が2人もいると思うかもしれない。だけど母は一人ずつ一緒にしないで育ててくれたから自分を大切にしなさい。」私はこの言葉で「双子」と言われても自分を大切にしようと思うようになりました。



掲載作品スマイル賞

「母さん、帰ろ」… 氏名:清水さん

ついつい、子育てにイライラしちゃうことが多い毎日。
蒸し暑く、疲れていたのか子どもに大声をあげてしまい、そのまま玄関から出てマンションの階段に座って頭を冷やそうとしていたときです。
7才と3才の息子が手をつないでそばに来て、小さな声で「母さん、帰ろ」と言ってくれたときに思わず涙が出てしまいました。ギュッと抱きしめていると3歳の息子が頭を撫でてくれて、いつの間にこんな優しさを持ってくれたんだろう。
子どもの一言で、イライラも吹っ飛び、ごめんね〜と抱きしめて家に帰るきっかけを作ってくれました。



販売価格
770円(内税)
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