第一巻「たった一言で」【1〜9部】



応募総数2,191件の「たった一言で」コンテスト2009の受賞作品の中から厳選して50編+特別寄稿文を集録。
《特別寄稿1》相田みつを美術館 相田一人館長『両面の人』
《特別寄稿2》「義足のランナー」著者 島袋勉氏の「たった一言で」



掲載作品ニコニコ賞

「パパ、笑って」…愛知県 氏名:勇木さん

3年ほど前、長女が5歳になったばかりのことです。僕が仕事で毎日大変な時期で、すごく疲れて深夜に帰宅したとき、イライラもあってか、ドアをそっと閉めなかったため、長女が寝ぼけまなこで玄関まで出てきました。
そして、目をこすりながらも、僕の顔をじーっと眺め、そしてこんなことを言ったのです。

「うちな、パパのそんな お顔 見たくないな。寂しいな。だからね、パパ、笑って」

僕は一瞬にしてイライラした気持ちや、疲れた気持ちは吹き飛びました。人の気分なんて1秒あれば前向きに変わるんだ。そう教えてくれたのはまだ5歳になったばかりの長女でした。
それから、決めたこと。
娘の前で、疲れた顔を見せない、できるだけ笑顔でいること。
疲れたーって言わない、マイナスの言葉は使わないこと。
時々は そうできていないかもしれない。

だけど、いつも心がけています。小さな娘から、パパはいっぱい気付かされています。いつも感謝しているよ、ありがとう。このときのことは手紙に書いてとってあって、いつか長女から笑顔が消えそうになったら、そっと渡そうと思っています。



掲載作品こころにビタミン賞

「人生これからやで」…大阪府 氏名:山口さん

私が、小学校六年生の時、一番仲良かった子が引っ越した。みんなは、もうグループできてたから、入りづらかった。そんな時、一人の同じクラスの子から手紙をもらった。内容は、「一人さみしいやろ。うちらのとこ、おいでや。」と書いてあった。
私は、嬉しかった。
でも、言い争いになって、私は先生に、話を聞いてもらった。その時は、異常な位に病んでいて、先生に「何のために生まれたんやろ・・・。」とつぶやいた。その時、先生に言われたのが、「人生これからやで。」だった。
その後、なんとか仲直りして、今まで以上に仲良くなった。今、考えてみると、しょーもないことだったと思う。でも、先生が言ってくれた言葉は、絶対に忘れない。みなさん、ありがとうございました。
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770円(内税)
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